尿検査はこんなことをしています
新年、明けましておめでとうございます◎
2020年もよろしくお願いいたします。
さて、当院は年末年始通して診療中です。
三が日は穏やかな日が続くかな…と思っていましたが、予想は外れました。
交通事故にあった子、ウイルス性口内炎の痛みで食事が摂れない子、害虫駆除剤を食べてしまった子など…
ほとんど予期できない事故でしたので、オーナー様も慌てられたかと思いますが、皆さん比較的すぐにご来院頂けたので、早期に治療を行えました。
通院の動物さんたちも多く来院されました。
そこで今日は、当院で日常的に行っている検査、「尿検査」の様子をご紹介しようと思います。
当院では数年前までは一般的なペーパーテストによる尿検査を行っていました。
しかし、島外へ外注検査に出さないといけない項目(治療開始が遅れてしまうこと)がある、人の目で判断するためヒューマンエラーによって誤差が生じる、などの問題点がありました。
そこで2年程前にARKRAY社の動物専用機器、「尿化学分析装置thinka RT4010」が発売されたので、すぐに導入しました◎
肝・胆管疾患、糖尿病、泌尿器疾患はもちろん、血液検査では分からない腎臓のトラブルも一早く検出できます。
これにより検査結果の精度が上がり、病気の早期発見・早期治療にとても貢献してくれています◎
測定方法は、
予め採取した尿をペーパーに垂らして、
余分な尿を除去し、
機器へセット。
20秒程で結果が出ます。
その他、尿比重や顕微鏡検査も併せて総合評価をします。
尿1つとっても動物の体に起きていることの情報は多く得られます。
大切な検査のうちの1つ、当院の「尿検査」のご紹介でした◎